セアカゴケグモにご注意

更新日:2025年02月03日

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 セアカゴケグモは毒性を持ったクモで、本来日本には生息しておらず、平成7年に初めて大阪府で発見されました。港湾地域で多く発見されたことから、海外から日本に入ってきたと考えられており、奈良県内では平成15年8月3日に初めて発見されました。

 咬まれるとかなりの痛みがあります。普通は咬まれた周辺が痛いだけですが、まれに全身に痛みや吐き気などの症状が出て重症になる恐れがあるので念のため病院で診てもらってください。とくに乳幼児や高齢者では重症になりやすいといわれていますので、注意してください。

 自宅敷地内で発見した場合は、下記の「駆除のしかた」を参考に駆除してください。

セアカゴケグモの特徴

定規の隣に並べてあり、体長約1センチメートルほどであることが記載されているセアカゴケグモの写真
  • メス:体長約10~14ミリメートル
    体は全体的に暗褐色又は黒色で、腹部と背部の中央に赤色の縦模様があります。
  • オス:体長約2~3ミリメートル
    特徴的な赤い模様は見られません。
落ち葉に乗っているセアカゴケグモの丸い卵のうの写真

卵のう(卵の入った直径10ミリメートル程度の袋)と呼ばれる卵の袋を作り、中には約200個の卵があります。

卵は2週間程度でふかします。
セアカゴケグモは突かれると驚いて死んだふりをするなど、攻撃性はなく、おとなしいクモです。

素手で触らない限り、咬まれることは少ないといわれています。

発生時期と場所

 年間を通して発生はみられますが、特に暖かくなる4月から10月にかけて多くなります。セアカゴケグモは、以下のような場所を好み住み着きます。

中央にセアカゴケグモがおり、不規則な網目が広がっているセアカゴケグモの巣の写真
  • 日当たりが良く、雨風あたらないところ
  • 昆虫などの餌が豊富にあるところ
  • 巣を張る適当な隙間があるところ

 セアカゴケグモの「巣」は私たちが普段住居内などで見慣れたような円形ではありません。地面の割れ目や岩の間、下草や低木の枝葉の間などに、枯葉などを巻き込んだ不規則な形の網を張ります。その網には自分の体がちょうど収まる程度の大きさの、コップを逆さまにしたような形の住居がついており、クモは通常そこに隠れています。

具体的に注意する場所

住宅の周辺

  • 排水溝のふたの裏、格子部分、マンホール、水抜き管内部、雨水ます
  • ブロックのくぼみ
  • 花壇や植木鉢、プランターの持ち手の裏
  • 室外機や自動販売機の裏など人工的な熱源の周り
  • 外置きのサンダルや長靴の中
  • 自転車や三輪車のサドルの裏や泥よけの中

公園など

  • ベンチの下
  • すべり台の下や、跳び箱として利用しているタイヤの裏
  • 墓石の間

駆除方法

見つけても、絶対に素手で触らないでください!!駆除の際は、手袋等を着用してください。

  • 直接、家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧すれば駆除できます。弱ったことを確認して確実に履物などを履き、踏み潰して下さい。
  • 卵のうには殺虫剤が効かないことが多いです!!
  • 卵のうをさいばし等ではさんで、ビニール袋に入れ足で踏みつぶしてください。(そのまま踏み潰すと子グモが散らばる恐れがあります)

もし咬まれたら

症状

  1. 咬まれた瞬間に針で刺されたような痛みを感じます。
  2. やがて咬まれた部位の周りが腫れて赤くなります。痛みは次第に全身に広がります。
  3. 悪化すると多量の汗をかいたり、めまい、吐気、血圧上昇、呼吸困難等が現れることがあります。
  4. 通常、重症化することはまれですが、小児や高齢者が咬まれた場合は症状が重くなる恐れがあるため、注意が必要です。

対処方法

  • 咬まれたときは、温水や石けん水で傷口を洗い流してください。
  • 多少出血があっても、包帯や止血帯はしないほうがよいでしょう。
  • 傷口は氷で冷やすと痛みが和らぎます。
  • 出来るだけ早めに医療機関を受診しましょう。(殺虫剤等で殺したクモを持参すると、適切な治療につながります)

日頃の心がけ

  • 繁殖力が非常に強く、気付かず放置すると数十匹が1ヵ所から見つかることも稀ではありません。
  • 暖かくなり始める4月頃から10月頃まで、定期的(2週間に1回程度)に住宅周辺の点検を行ってください。
  • 見慣れないクモの巣があれば取り除き、家の周りを整理整頓しておきましょう。
  • 屋外での作業には厚手の手袋を着用し、履物の中にクモがいないことを確認しましょう。
  • セアカゴケグモや卵を見つけた場合は適切に処理してください。
  • 子グモは風や落ち葉等に乗って拡散します。
  • 発生が多数の場合は地域ぐるみで駆除を行い、繁殖防止に努めることが大切です。

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