空き家投資と地域参加のかたち〜「投資」でつながる、まちと人~

更新日:2025年09月10日

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吉野町上市にある三奇楼の屋外の様子。広々としたウッドテラスの奥には吉野川が流れている。よく晴れた空の真下で布団を干している。

「空き家問題」が、投資のチャンスに変わる。

全国各地で増え続ける空き家。その数、約900万戸。
この現状は一見すると課題ですが、見方を変えれば「未来の資産」になりうる可能性を秘めています。
吉野町も例外ではありません。
人口減少と高齢化が進む中、利用されていない住宅や店舗などが町内に点在しています。
しかし、吉野町では空き家を「リスク」ではなく「資源」としてとらえ、空き家への投資により、新たな挑戦に踏み出す人が増えています。
空き家を活用した投資は、単なる不動産収益を目指すだけではありません。
特に、都心部から離れた場所での空き家は、人と人、地域と人をつなぐ、新たな地域参加の形として注目されています。
 

なぜ、桜の名所「吉野町」で空き家投資が選ばれているのか?

吉野山中町の様子。手前には吉野本葛で有名な中井春風堂と奥には蔵王堂の階段が見える。

吉野町は、言わずと知れた「桜の名所」として、日本国内外から年間を通じて多くの観光客が訪れます。特に春には桜の美しさが多くの人々を魅了し、観光シーズンには賑わいを見せます。
これらの豊富な観光資源と自然環境を活かしながら、空き家が、新たな宿泊施設やカフェ、地元の食材を活かした飲食店、さらには地域住民との交流の場として活用されています。。このような空き家の再活用は、観光客をさらに引き寄せる地域の魅力になっています。
空き家投資を通じて、観光業の発展に貢献し、吉野町の魅力をさらに引き出す新たなビジネスモデルが生まれることで、地域全体の活性化が期待されます。

吉野町での空き家投資 3つのポイント

投資の初期費用を抑えて始められる

都心と比べて土地や建物の価格が手頃で、物件によっては数十万円から取得可能。
リノベーション費用を含めても、投資の初期負担を抑えられます。

空き家バンクでの情報提供

吉野町が運営する空き家バンクには、詳細な物件情報が掲載されています。
さらに、空き家所有者と利用希望者をマッチング。現地案内や相談も可能です。

地域のニーズに合った活用ができる

賃貸住宅として移住希望者に貸し出したり、地域交流の拠点として活用したり、
“地域に役立つ投資”が実現しやすいのが特徴です。

投資=社会貢献。

空き家投資が、吉野町にもたらす3つの効果

1.地域の空き家解消に貢献
所有者不明や放置された空き家が、適切に管理され活用されることで、景観や防災面の課題解消につながります。

2.新しい居住者や起業家の受け皿に
投資によって改修された空き家が、移住希望者や創業者の「受け皿」になります。
地域の人口減少に歯止めをかけ、経済活動を生むきっかけに。

3.外部からの視点がまちに活気をもたらす
町外の方が関わることで、新たな発想やつながりが生まれ、地域の活性化に寄与します。

具体的にはどんな投資があるの?

吉野町では、空き家を使った次のような投資スタイルが注目されています。

吉野町にあるゲストハウス「のび」の室内。歴史ある和室と洋風の家具がマッチしている。
  • ゲストハウス・民泊事業への投資

桜の名所、世界遺産吉野山に近い立地を活かし、宿泊施設として再活用。
観光客向けのニーズがあり、インバウンド需要にも期待が持てます。

吉野町にある飲食店「一路」で飾られているアーティストの作品。
  • シェアスペース・アトリエ貸しへの投資

ものづくりやアート関係者向けにスペースを提供。文化的な地域づくりに関心がある方におすすめです。
吉野町では、空き家を単なる不動産として捉えるのではなく、
地域の中に新しい役割や価値を生み出す場としてとらえています。
「空き家投資を通じて、地域とつながりたい」そんな想いをお持ちの方には、ぴったりの町です。

  • リノベーション+賃貸への投資

空き家を改修し、移住希望者や二拠点生活者に向けの賃貸で、賃料収入を得ながら、地域の住環境整備にも貢献できます。

「投資」や「空き家活用」へ、次の一歩を。
自分らしい“起業”という選択〜小さなまちで、大きなアイデアを~

吉野町では、空き家を活かして暮らしやビジネスを育てる挑戦が始まっています。
次のページでは、その具体的な仕組みや取り組みをわかりやすく紹介しています。

 

この記事に関するお問い合わせ先

吉野町役場 協働のまち推進課
〒639-3192 奈良県吉野郡吉野町大字上市80番地の1
電話:0746-32-3081、0746-39-9070(IP直通電話)
ファクス番号:0746-32-8855
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