水環境の保全

生命体にとって不可欠な水は地球の表面の3分の2を覆っています。 しかし、利用可能な水は川や湖沼の水に限られ、その割合は、地球上の0.01%といわれています。 ふだん私たちが何気なく使っている水は実は貴重な資源です。 このページでは、水を汚す原因、水質を保全するために行われているさまざまな取組み、みなさんのご家庭で できる生活排水対策などを掲載しています。

汚濁の原因は

川や湖は、工場や家庭からの排水によって汚れていきます。最近ではこうした汚れの原因として、工場排水より も家庭からの排水が大きな割合を占めています。

生活排水とは

私たちの毎日の生活で使った水のことで、一人当たり一日で約250リットルを排出しています。生活排水はトイレから出るし尿と、台所・洗濯・風呂から排出される生活雑排水に分けることができます。

食べ残しや調理くずを直接流しに流すとこんなにも汚れた水が出ています

主な食品の汚れの程度(魚がすめる程度の水はBOD5mg/リットル。浴槽1杯300リットルとして計算。)

食品名 米のとぎ汁 みそ汁 ビール 牛乳 しょう油 日本酒 使用済み 天ぷら油
汚れ具合 (BOD) 3,000mg/リットル 35,000mg/リットル 70,000mg/リットル 78,000mg/リットル 150,000mg/リットル 200,000mg/リットル 1,000,000mg/リットル
これだけ捨てたら 炊飯器1/22リットル おわん1杯200mリットル コップ1杯180mリットル コップ1杯180mリットル おさじ1杯15mリットル おちょこ1杯20mリットル 鍋1杯500mリットル
魚がすめる程度に薄めるために必要な水の量 浴槽4杯 浴槽4.5杯 浴槽8杯 浴槽9杯 浴槽1.5杯 浴槽2.5杯 浴槽330杯

川をきれいにするさまざまな取り組み

川をきれいにするために下水道整備、浄化槽設置等いろんな方面からの努力がされています。
下水道の整備されていない地域では、浄化槽の整備を促進しています。浄化槽は、台所、洗濯、お風呂からの排水とし尿を微生物の働きなどにより、分解処理します。

浄化槽の管理が適正でないと、本来の機能を維持することができませんので、定期的な保守点検、清掃、法定検査が必要です。

家庭でできる対策は

川や湖をきれいにするために、私たちが家庭でできることを実践し、身近なところから汚れの原因となるものを流さないように心がけましょう。

生活排水対策例

流し台

・ゴミはこまめに取り除きましょう
・排水口には水切り袋や使えなくなったストッキングなど細かい網をつけましょう

食用油
・できるだけ使い切りましょう
・あまった油は流しに流さず新聞紙や布にしみこませるなどしてゴミとしてだしましょう【当町では使用済み食用油を回収し、精製したBDF(バイオディーゼル燃料)により、スマイルバスを運行しています】
調理
・料理はあまらないように作りましょう
・煮汁は工夫して使い切りましょう
・米のとぎ汁は庭や植木にまくようにしましょう
・調理くず・食べ残しは肥料にする方法もあります
食器洗い
・鍋・食器のよごれは古新聞や、ゴムべらなどでふき取ってから洗いましょう
・洗剤は適正に使用しましょう
洗剤
・計量スプーンなどで量って適量を使いましょう
・洗剤は自然にかえりやすいものを使いましょう
洗い水
お風呂の残り湯を使いましょう。よごれが良くおちます
水路
・身近な水路や河川を定期的に掃除しましょう
みなさん一人ひとりの協力できれいな水を目指しましょう!

お問い合わせ先

吉野町役場 暮らし環境整備課 環境対策室
〒639-3112 奈良県吉野郡吉野町大字立野767番地の2
TEL:(0746)32-9024
FAX:(0746)32-8097
Mail:kankyou_t@town.yoshino.lg.jp