製材業

吉野材

吉野杉、吉野桧の人工植林の歴史は古く、約500年前の足利末期まで遡ることが出来ます。その後、豊臣秀吉の大坂城構築にあたって吉野の業者が協同して木材を大阪へ回送し、立売りを初めて行ったという事実も伝えられています。
この歴史の中で、吉野の先人たちが研究の集積によって創造され、人工林育成技術等日本の林業の基礎を築いてきたといっても過言ではありません。

吉野材の最大の特徴は、芯が円心にあり曲がりが少なく、年輪幅が均一であり、色つやがよく光沢に富んでいることです。この最高の良質材である吉野材の性質をよく判断してその木材に最も適した製品を得るため、木取りをします。ほとんどの製品は、一度大きく製材し乾燥後に挽き直し製品を仕上げていきます。

乾燥方法には、伐採時の葉枯らし乾燥、仕上げ前の人工乾燥、天然乾燥があり、ランク付けの必要なものは選別格付けをし、用途により強度・含水率を計測し表示します。
また、丸太から製品を取った残りの端材から割箸材等を取り、それ以外は紙の原料となるチップとして活用し、業界全体で無駄の無い、資源の有効活用に取り組んでいます。

吉野材センター

吉野材センターでは、杉、桧の柱・鴨居・敷居・長押その他すべての吉野材による建築用材が一堂に集められ、毎月第3金曜日(予定)に製品市を開きます。
その製品を全国各地へ販売することで、自然の木の持つ香りと安らぎを生活の中に提供させていただき、自然環境問題についても積極的に取り組みながら、吉野材を通じて、多くの方の社会生活に貢献していきたいと考えます。

お問い合わせ先

吉野町役場 産業観光課 木のまちプロジェクト担当
〒639-3192 奈良県吉野郡吉野町大字上市80番地の1
TEL:(0746)32-3081 (0746)39-9064 [IP直通電話]
FAX:(0746)32-8855
Mail:kinomachi@town.yoshino.lg.jp

吉野製材工業協同組合

〒639-3114 奈良県吉野郡吉野町大字丹治11

TEL:(07460)32-5773