吉野に残る伝説

吉野町内には各地に大海人皇子に関わる伝説が残っています。主な内容をご紹介します。


大海人皇子に関係する主な伝説


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(1)芋ヶ峠

大海人皇子が大津宮から吉野へ入られた時、この峠を越えたとされる。

(2)金福寺

ここにあった庵で大海人皇子が匿われ、追手の鷹をやり過ごしたという。

(3)志賀の地名

天武天皇がこの地の人々の心ばえをたたえてつけた地名と言う。

(4)妹山

大海人皇子が大友皇子の追手をやり過ごした場所という。

(5)宮滝周辺の山等

『萬葉集』の象山・三船山・夢のわだ等とされる山や場所がある。

(6)桜木神社

大海人皇子や同地の桜の下で追っ手をやり過ごしたという。

(7)菜摘

『万葉集』に詠まれている他、村国男依や天武天皇に花を献上した伝説が残る。

(8)矢治峠・入野峠

壬申の乱の時、いずれかの峠を越えて宇陀へ向かったとされる。

(9)林泉寺

大友方の追手を避けるため、大海人皇子が60日ほどこもられたという

(10)犬塚

追手の犬が大海人皇子に迫った時、国栖の翁が犬を殺してお救いした。この犬を弔った場所という。

(11)ジジ河原・ババ河原

大友皇子の軍勢に追われた大海人皇子を、国栖の翁が船中に匿った場所という。

(12)片腹淵

献上された鮎(ウグイとも)を大海人皇子が半身食べ、川に放すと泳ぎだしたという。

(13)浄御原神社

大海人皇子が吉野で挙兵した際に、歌舞を奉じて歓迎したと伝わることから、毎年旧正月14日に「国栖奏」の奉納が行われている。

(14)国造神社

天武天皇の行幸があったと伝える。

(15)日雄

吉野山では同地に吉野宮(日雄殿)があったと伝えられている。

(16)袖振山

大海人皇子が琴を弾いていると天女が現れ、袖を翻して舞ったという。

(17)夢見の桜

大海人皇子が桜の夢をみた翌朝、冬に一本の桜が咲いていた。天皇即位の瑞祥と伝える。


令和3年(令和2年度)の国栖奏は、非公開で開催されます。詳しくはこちらをご覧下さい。


その他、宮滝周辺に残る伝説

つみの枝伝説

久米仙人

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味稲という漁師が吉野川で魚を取っていたところ、上流から一本の柘の枝が流れてきた。味稲が枝を取り上げた所、仙女が姿を表したという。

龍門寺で仙人になる修行をする男がいた。ようやく雲にのれるようになった時、川辺で洗濯をする女性に見とれ、雲から落ちてしまったという。


宮滝の河原

うたたね橋

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後醍醐天皇の皇子・宗良親王が鵜で魚捕りをしていると、左衛門尉康方が「鳥には負けない」と川に飛び入り、大きなスズキとコイを両脇に挟んで上がってきたという。

うたたね橋は象の小川にかかっていた橋の名前。屋根のある橋だったという。源義経がここに来たとき、疲れてうたた寝をしたことが名前の由来という。


※他にも様々な伝説が残っています。