世界遺産

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世界遺産とは

1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」、いわゆる「世界遺産条約」に基づき、人類共有のかけがえのない財産として国際的に保護・保全していくことが義務付けられている遺跡や建造物、自然などのことです。

つまり、現代を生きる世界の人々が共有し、未来の世代に引き継いでいくべき人類共通の宝物であると言えるでしょう。

世界遺産は次の3つに分類することができます。

世界遺産の分類 

分類 内容
文化遺産 すぐれた普遍的価値をもつ建築物や遺跡など
自然遺産 すぐれた価値をもつ地形や生物、景観などを有する地域
複合遺産 文化と自然両方の要素を兼ね備えているもの

2013年7月現在、世界遺産リストに登録された文化遺産は759件、自然遺産は193件、複合遺産は29件、合計981件です

紀伊山地の霊場と参詣道

紀伊山地の霊場と参詣道の地図

「紀伊山地の霊場と参詣道」が、平成16年7月1日18時12分(日本時間)、中国の蘇州で開催された第28回世界遺産委員会において世界遺産登録が決定されました。

今回登録が決定した、吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は、紀伊半島の自然とそこに根付いた「霊場」や「参詣道」とそれを取り囲む「文化的景観」が中心となっていることが特色です。紀伊山地は神話の時代より神々が宿る場所として崇拝されてきた山々ですが、新しく渡来した仏教の影響の下、宇宙や自然にひそむ神秘的な力を身につけるための山岳修行の舞台となり、その結果、修験道の「吉野・大峯」、神仏習合の「熊野三山」、密教の「高野山」というように、それぞれの内容や起源を異にする3つの「霊場」とそれを結ぶ参詣道が生まれ、日本における宗教・文化の発展と交流に大きな影響を及ぼしました。このような紀伊半島の自然とそこに根付いた「霊場」や「参詣道」とそれを取り囲む「文化的景観」が中心となる遺産は、日本では唯一(登録当時)、世界でも稀有の資産として価値の高いものと言われています。 皆様のご支援や関係機関のご尽力を得て世界遺産登録が実現しましたが、登録されること自体が目的ではありません。人類にとって価値の高い資産、文化的景観を保護・保全し、人類共通の財産として未来へ遺すことこそが本来の目的といえます。

この世界遺産登録を契機として、吉野・大峯の自然や地域に根付いた文化的景観を守り続け、後世に伝えていくために、今後とも皆様のご協力をよろしくお願いします。

その他関連事項

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